カブス・ホイヤー編成本部長 コントレラスの放出を否定

ダルビッシュ有を2対5のトレードでパドレスへ放出したカブスは、正捕手のウィルソン・コントレラスを売りに出していることが報じられていた。しかし、カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長は、この噂について「事実に基づかない話だ」と語り、コントレラス放出の可能性を否定。「彼は球界でトップクラスの捕手の1人だ。我々は彼を2年保有できる。彼がロースターにいることで捕手はこのチームの強みとなる」とチームにとって必要不可欠な戦力であるとの見解を示した。

そもそもなぜコントレラスにトレードの噂が浮上したのか。それはダルビッシュのトレードが原因である。カブスはダルビッシュをあと3年保有できるにもかかわらず、サイ・ヤング賞投票で2位にランクインし、最も価値が高くなっているタイミングでパドレスへ放出。チームの将来を担う可能性のある4人の有望株を手に入れた。カブスがこの方針を継続するのであれば、次は最も価値の高い野手が放出される可能性がある。その条件に当てはまるのがあと2年保有できるコントレラスだったというわけだ。

ホイヤーは「これ以上のトレードを行うつもりはない、と言いたいわけではない。そのトレードがチームにとって意味のあるものであれば、我々はトレードを実行する」と語っており、さらなるトレードの可能性を否定しているわけではない。ハビアー・バイエズやクリス・ブライアントといった来季終了後にフリーエージェントとなる主力野手のトレードが検討される可能性は十分にある。しかし、少なくとも現時点ではコントレラスを積極的に売りに出すことは全く考えていないようだ。

カブスはダルビッシュとともにビクトル・カラティーニを放出したため、控え捕手の補強が必要となった。球団内にはミゲル・アマヤという有望株も控えているが、ホイヤーは「来季開幕時点では彼をメジャーの戦力とは考えていない」と明言。カラティーニに代わる控え捕手をフリーエージェント市場で探すことになりそうだ。

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