箱根駅伝走路、目視でチェック 大会を陰から支える人たち

駅伝に備え、走路を点検する湘南建設業協会の会員ら=箱根町塔之沢

 来年1月2、3日の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)を前に湘南建設業協会と国土交通省横浜国道事務所小田原出張所、県小田原土木センターの3者は24日、走路の「直前点検」を実施した。

 駅伝で5区(往路)、6区(復路)に当たる小田原中継所~芦ノ湖の20.8キロを9区間に分け、約35人が徒歩で目視による確認を実施。道路の亀裂などの破損を見つけ、補修のため印を付けたり写真に撮ったりした。

 点検は同協会主催で、2017年に始まり、今年で4回目。この日確認された破損箇所のうち、競技に影響を与える可能性があるものは、道路を管理する同センターが修繕する。同協会は駅伝当日にも、早朝から凍結防止のため塩化カルシウムをまくなど大会の運営を陰ながら支える。

 同協会の山崎仁事務局長は「沿道の応援自粛でこれまでと違う駅伝になるが、伝統をつなぐため、自分たちにできることをしたい」と話している。

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