「赤字会社にしか作れないものを」 島鉄の『赤字ペン』

島鉄の赤字ペン

 赤字経営の島原鉄道(長崎県島原市)が昨年11月、厳しい経営状況を逆手に取って発売したペンが人気だ。その名も「赤字ペン」。
 一見、3色ペンに見えるが、実際は芯の太さが3種類(0.5ミリ、0.7ミリ、1ミリ)の赤ペン。永井和久社長が「赤字会社にしか作れないものを」と考案した。初回生産5千本は10日で完売。同社オンラインショップには現在、約1500本の予約が殺到している。追加販売は2月上旬予定で1本550円。
 新型コロナ禍で、同社鉄道事業の売り上げは前年比3~4割減といい、担当者は「日本中が苦しい状況でも、くすっと笑ってもらいたい。これをきっかけに島鉄を知ってもらい、乗りに来てほしい」と黒字化にも期待。

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