【新型コロナ】31日神奈川、新たな感染者588人 過去最多を大幅更新、高齢男性3人死亡

 新型コロナウイルスの感染再拡大を巡り、県内で31日、3人の死亡と、10歳未満~90代の男女588人の感染が明らかになった。1日当たりの新規感染者数は24日(495人)を大幅に上回り、過去最多を更新。横浜、川崎、相模原の3政令市と県所管域で過去最多の感染者が確認された。369人の感染経路が不明という。

 死亡が報告されたのは川崎市2人、横浜市1人。いずれも80代男性だった。

 同市ではクラスター(感染者集団)が発生した元気会横浜病院(同市緑区)、食品関係の工場、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、介護老人保健施設で新たな感染が判明。陽性者数はそれぞれ72人、6人、15人、37人、15人となった。

 川崎市では、市南部の病院や同市川崎区の有料老人ホームで新規感染が判明し、陽性者数はそれぞれ30人、11人に。相模原市では、相模原協同病院(同市緑区)の医師ら4人の感染が確認され、同病院の陽性者数は12人となった。

 県によると、平塚市の70~90代の男女5人は、平塚保健福祉事務所管内の医療機関の入院患者。同医療機関の感染者数は計6人となり、県は新たなクラスターと認定した。

 黒岩祐治知事は31日コメントを出し、医療提供体制が機能不全に陥る恐れのある「ステージ4(感染爆発)」が間近で、「新規患者の入院先の調整が非常に難しくなっている」現状を説明。「徹底した外出自粛」を要請し、家族で静かな年始を過ごすよう呼び掛けている。

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