「アマビエだるま」人気です 川崎大師の老舗だるま店

老舗だるま店の店頭に並んだ「丑だるま」と「アマビエだるま」=川崎市川崎区

 今年の干支(えと)にちなんだ「丑(うし)だるま」が、川崎大師平間寺(川崎市川崎区)の表参道にある老舗だるま店「小田切商店」で販売されている。新型コロナウイルスの感染が広がる中、疫病をはらうとされる妖怪「アマビエ」をモチーフにしただるまも登場。参拝客らの人気を集めている。

 干支だるまは2008年に販売を始め、昨年で十二支が一巡。同店の小田切洋子さんは「特に戌(いぬ)や卯(うさぎ)が売れ行き好調だった」と振り返る。だるまの産地、群馬県高崎市の職人が一点一点手描きで製作したという。

 コロナ禍の影響で常連客が参拝を控え、「例年通りの売り上げは見込めないのでは…」(小田切さん)との懸念もある。ただ、電話注文で購入するケースも目立ち、書き入れどきの正月に期待を寄せる。

 価格は1400円(12センチ)、2800円(17センチ)、3500円(20センチ)、1万円(39センチ)=いずれも税込み。問い合わせは、同店電話044(266)9007。

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