【ボクシング】井岡一翔が一夜明け会見 前夜のTKOは「気持ちで返して」田中恒成を撃破

一夜明け会見を行った井岡一翔(Ambitionジム提供-)

大みそかに行われたボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで2度目の防衛に成功した井岡一翔(31=Ambition)が1日に一夜明け会見を行った。

3階級王者で同級1位の挑戦者、田中恒成(25=畑中)を8ラウンド(R)TKOで退けた試合を「言っていた通り、格の違い、レベルの違いを見せられたと思う」と振り返った4階級王者は最後に仕留めたシーンを「(すでに2度ダウンしている)田中君が『倒さないと勝てない』という気持ちで来ていたので、気持ちで返さないとと思った。足を使って動くこともできたけど(右手で来い、という仕草をして)誘った」と説明した。

サングラスで格下左目の周囲が腫れていたのは「1Rにいける、と思ったところに右ストレートをもらった」ためと説明。だが「若干の判断ミスがあったことも試合中に修正できた」ことで5、6Rに2度ダウンを奪い、8Rにとどめを刺した。

この戦いを「やってきたことが試合で出せたから、自信がついた」と振り返った。

明けた2021年は統一戦を視野に入れる。ターゲットは3月に行われるWBAスーパー王者のローマン・ゴンサレス(33=ニカラグア、帝拳)とWBC王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(30=メキシコ)の勝者だ。

一翔は「ロマゴンが有利かな」と予想する一方で「相手どうこうよりも、まずは自分のボクシングを高めていきたい」と自身のパフォーマンスにさらに磨きをかけると話していた。

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