メッシ「ピッチ外で普通の人間に戻れる」米MLS移籍を母国代表OBが猛プッシュ

昨年末のエイバル戦に出場せず、スタンド観戦したメッシ(ロイター)

去就が注目されるスペイン1部バルセロナのFWリオネル・メッシ(33)に、アルゼンチン代表の先輩が米国行きを猛プッシュだ。

今季限りでバルセロナとの契約が切れるメッシを巡っては、今冬の移籍市場から他クラブとの交渉が可能になる。イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーやフランス1部パリサンジェルマンなどビッグクラブの参戦が予想される中、メッシは昨年末にスペインのテレビ局のインタビューで「米国のリーグ(MLS)でプレーしたいと言ってきたが今じゃない」と発言して注目を集めた。

メッシの言葉どおりなら当面は米国行きはなさそうだが、元アルゼンチン代表で現在はMLSのサンノゼ・アースクエイクスを率いるマティアス・アルメイダ監督(47)は来季のMLS入りを勧めている。

移籍情報メディア「トライバルフットボール」によると、アルメイダ監督はメッシへ向けて「MLSに来ることを勧めたい。彼と家族、両方のためになる。バルセロナや欧州とは異なる生活様式で楽しむことができる。メッシは散歩したり、自転車に乗ってスーパーマーケットに行くこともできる。ピッチ外で彼は普通の人間に戻れるだろう」と〝勧誘〟したという。

欧州ではどこに行っても超有名人で好奇の目にさらされるメッシだが、米国ではサッカーはメジャースポーツではなく、他の地域よりも落ち着いた暮らしができるというわけだ。

また、同メディアは「興味深いことに、メッシはマイアミの高層マンションを購入するために900万ユーロ(約11億3000万円)を費やしたばかりだ」と指摘。すでにメッシはマイアミにセレブが多く居住する超高級マンションを購入したことが明らかになっており、米国行きの布石になるというわけだ。

同郷の先輩からの金言で米国も有力な選択肢に加わるのか注目が集まる。

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