【天皇杯】川崎MF三笘薫 V直結の決勝弾「ゴール前で冷静になれてよかった」

大舞台での強さを見せつけた川崎・MF三笘薫(中)

MF三笘薫(23)がJ1川崎に悲願の天皇杯初優勝をもたらした。

0―0で迎えた後半10分、FWレアンドロ・ダミアン(31)が中央から出したスルーパスに、MF三笘薫(23)が絶妙のタイミングで抜け出し、相手のGK東口順昭(34)の動きを冷静に見極めながら右足でゴール左隅へと決めた。

「あれは本当にダミアンがいいパスをくれて、ゴール前で冷静になれてよかった。ボールが来るか分からない状態で走って、足元にすばらしいボールをくれた。うまく逆サイドに流し込めた。一つ決められてよかった」と充実の表情を浮かべた。

三笘は今季のJ1で新人最多得点タイ記録となる13ゴールをマークして大ブレーク。「できすぎ。タイトルを取れてゴールで貢献できてよかった」と振り返りつつ「今季またしっかり準備をして、タイトルをとりたい」と早くも来るべき新シーズンへ照準を向けた。

今夏の東京五輪、さらには2022年カタールW杯アジア予選を戦っているA代表でも活躍が期待されており「自チームでいいプレーをして、東京五輪、日本代表とあるけど、頑張っていきたい」と意気込みを見せた。

大舞台で抜群の決定力を見せつけ、今後の飛躍に期待は高まるばかりだ。

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