丑年生まれ「セの年男」たちは? 新人王の広島森下や復活期す阪神ベテラン右腕

広島・森下暢仁と中日・大島洋平(左から)【写真:荒川祐史】

巨人高橋は2年連続で背番号変更 中日15年ドラ1の小笠原は正念場

2021年は丑年。プロ野球界でも、24歳を迎える1997年生まれと、36歳を迎える1985年生まれの選手が“年男”になる。すでに主力になっている選手や期待の若手、ベテランら多彩な顔ぶれが並ぶ。セ・リーグ6球団の主な年男を見ていきたい。

【巨人】
高橋優貴投手(1997.2.1)
伊藤優輔投手(1997.1.14)
八百板卓丸外野手(1997.1.17)※育成

2018年ドラフト1位の高橋は昨季、8試合登板どまり。1勝3敗、防御率4.30で、先発として18試合に登板した1年目から成績を落とした。背番号は12→26→47と2年連続で変更。巻き返しのシーズンにしたい。ドラフト4位ルーキーの伊藤も年男。最速156キロの直球を武器に、1軍で存在感を見せられるか。

【阪神】
桑原謙太朗投手(1985.10.29)
望月惇志投手(1997.8.2)
小川一平投手(1997.6.3)

最優秀中継ぎのタイトルを獲得した2017年から2年連続で60試合以上に登板した桑原。右肘の不安で2019年は7試合、2020年は12試合にとどまった。36歳シーズンに劇的な復活を果たし、阪神のブルペンを支えられるか。小川は1年目の昨季、中継ぎで21試合に登板し、防御率4.71。1軍で戦うベースを築き、飛躍につなげたい。

【中日】
大島洋平外野手(1985.11.9)
小笠原慎之介投手(1997.10.8)
郡司裕也捕手(1997.12.27)

大島は2019年から2年連続で最多安打のタイトルを獲得し、全く衰えを見せない。球界屈指の安打製造機も今年36歳に。引き続き、リードオフマンとしての役目が期待される。2015年ドラフト1位の小笠原は昨季、プロ入り最少の4試合登板にとどまり、1勝3敗、防御率7.11。将来のエース候補も気がつけば6年目。真価が問われるシーズンになる。

DeNA蝦名&坂本はルーキーイヤーに存在感 広島松山は巻き返し支える

【DeNA】
蝦名達夫外野手(1997.9.20)
坂本裕哉投手(1997.7.28)

年男の少ないDeNA。蝦名は1年目の昨季、初安打と初打点をバックスクリーン直撃のソロ本塁打でマーク。大きなインパクトは残せただけに、今季の飛躍へとつなげたい。同じくルーキーとして臨んだ坂本は昨年6月にリーグ新人として白星一番乗り。ローテを担う時期もあり、通算10試合に登板して4勝1敗、防御率5.67。今季は計算できる先発の一角となりたい。

【広島】
松山竜平外野手(1985.9.18)
森下暢仁投手(1997.8.25)
塹江敦哉投手(1997.2.21)

ルーキーイヤーの昨季に10勝を挙げ、新人王を獲得した森下。他球団からのマークが厳しくなる“2年目のジンクス”に打ち勝ち、エースへの階段を順調にのぼっていけるか。松山は昨季、正一塁手として108試合に出場。2年ぶりに規定打席に達し、9本塁打、67打点、打率.277をマークした。ベテランとして、2年連続Bクラスからの巻き返しを支えたい。

【ヤクルト】
廣岡大志内野手(1997.4.9)
太田賢吾内野手(1997.1.19)
吉田大喜投手(1997.07.27)

吉田大はルーキーイヤーの昨季、先発として14試合に登板して2勝7敗、防御率5.21。1軍マウンドでの経験を今季に生かし、頼もしい先発ローテのひとりとなれるか。廣岡は昨季1軍完走を果たし、三塁と遊撃に加えて外野にも挑戦した。87試合で8本塁打、15打点、打率.215。課題の打撃面の向上が、ブレークへの近道となりそうだ。(Full-Count編集部)

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