不動の三遊間を誇るパドレス キム・ハソンの起用法は?

パドレスは韓国プロ野球のキウム・ヒーローズからポスティング制度を利用してメジャーリーグ移籍を目指していた金河成(キム・ハソン)を4年契約で獲得したが、その起用法に注目が集まっている。なぜならキムがキウムで主に守ってきた遊撃と三塁には、フェルナンド・タティスJr.とマニー・マチャドという不動のレギュラーがいるからだ。二塁でのプラトーン起用や内外野でのユーティリティ起用などが取り沙汰されているが、パドレスはキムをどう起用するつもりなのだろうか。

パドレスのレギュラー野手の顔ぶれを確認してみると、内野は一塁エリック・ホズマー、二塁ジェイク・クロネンワース、三塁マチャド、遊撃タティスJr.という不動の布陣。外野には左からトミー・ファム、トレント・グリシャム、ウィル・マイヤーズの3人が入る。捕手はオースティン・ノラがメインで、投手に合わせてビクトル・カラティーニが起用されることになるだろう。

キムはプロ1年目の2014年こそ内野の全4ポジションを守ったが、2015年からの3シーズンは遊撃一本。2018年から三塁を守るケースも出てくるようになり、昨季はシーズン途中でアディソン・ラッセルが加入したため、自己最多の55試合で三塁の守備に就いた。しかし、パドレスの三遊間には不動のレギュラーがおり、キムが出場機会を確保するためには他のポジションに移らざるを得ない。

キムが守るポジションとして有力視されているのが二塁だ。メジャー2年目を迎えるクロネンワースは昨季新人王投票で2位タイにランクインする活躍を見せたが、このクロネンワースを左翼へコンバートしてキムのポジションを空ける案が浮上している。左打ちのクロネンワースと右打ちのファムをプラトーンで起用することもできる。

キムがレギュラーに定着するほどの活躍を見せられない場合、二塁でキムとクロネンワースがプラトーン起用される可能性もある。また、クロネンワースが二塁、ファムが左翼のレギュラーとなり、キム自身が内野と外野を兼任するユーティリティとして使われる可能性もあるだろう。

二塁と左翼の2枠をキム、クロネンワース、ファムの3人が争う構図となっており、キムがレギュラーの座を確保するためには、昨季キウムで「3割30本100打点」をクリアした打撃力がメジャーでも通用することを証明する必要がありそうだ。

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