マーリンズがベテラン救援左腕・デトワイラーとメジャー契約へ

「スポーツグリッド」のクレイグ・ミッシュが日本時間1月2日に自身のTwitterで伝えたところによると、マーリンズは昨年9月下旬にホワイトソックスから放出されてフリーエージェントとなっていた34歳のベテラン救援左腕ロス・デトワイラーと1年契約(メジャー契約)を結んだようだ。ナショナルズ時代に先発投手として2ケタ勝利をマークしたこともあるデトワイラーだが、16試合すべてにリリーフで登板した昨季と同様、マーリンズでもブルペンの一角を担うことになりそうだ。

デトワイラーは2007年のドラフトでナショナルズから全体6位指名を受けてプロ入り。「ベースボール・アメリカ」のプロスペクト・ランキングでは2008年シーズン開幕前に全体51位という高評価を受けていた。自己ベストのシーズンは2012年で、33試合(うち27先発)に登板して164.1イニングを投げ、10勝8敗、防御率3.40、105奪三振をマーク。しかし、2ケタ勝利と規定投球回到達は後にも先にもこの1度きりである。

2014年オフにナショナルズから放出されたあとは、レンジャーズ、ブレーブス、インディアンス、アスレチックス、カブス、マリナーズと多くのチームを転々とし、2018年と2019年には独立リーグでのプレーも経験。2019年5月にホワイトソックスと契約し、この年は18試合(うち12先発)に登板して3勝5敗、防御率6.59に終わったが、昨季はリリーフに専念して16試合で1勝1敗、防御率3.20とまずまずのピッチングを見せた。

球威には欠けるものの、スライダーとシンカーを中心としたピッチングで昨季はゴロ率58.3%を記録。9月に防御率7.50と崩れ、戦力外となってしまったが、開幕から9試合連続無失点を継続し、シーズン終盤まで防御率1点台を維持していた。マーリンズのブルペンにはリチャード・ブライアーとスティーブン・タープリーくらいしか左腕がおらず、経験豊富なデトワイラーは貴重な戦力となるだろう。

© MLB Advanced Media, LP.