急逝・芦名星さん 庶民派〝ぼっち〟エピソードの数々

芦名星さん

昨年9月に急逝した人気女優・芦名星さん(享年36)が、先日ネットで発表された「クールビューティーな女優(女性タレント)ランキング」で2位に選ばれた。テレビや映画では確かにクールだったが、私生活では気さくな素顔を見せていた。

生前の芦名さんについて、知人のテレビ関係者が明かす。「業界人と広く付き合うタイプじゃなかった。仕事の予定がないと、日ごろから関係者との連絡を絶ち、ひとり行動することが多かった」

聞けば「新宿歌舞伎町でひとり飲み歩く芦名星とバッタリ出くわした」なんて話を周囲から聞いたのも、1度や2度ではないという。

「出演映画のPRイベントの直後、主催者が食事の席を用意していたのに彼女は顔を出さず、そこから近い居酒屋でビールをひとりで飲んでいた、なんてこともあったって」

ある芸能関係者によれば「芦名さんは肉中心の食事が好きで、ひとり焼き肉も平気。ステーキハウスもひとりで店巡りしていたそうだ。5年ほど前、PR会社の人から聞いた」という。

よく通っていたのが、自宅最寄り駅から2駅の高田馬場。ここは都内きってのラーメン激戦区で、芦名さんは大のラーメン好きだった。5年前にはテレビやラジオにゲスト出演し、多いときは週5で食べると告白している。

2015年5月の「櫻井有吉アブナイ夜会」(TBS系)では、馬場で待ち合わせ、お気に入りの店を回った。1軒目の「つけ麺岡崎」(池袋)では、「いつもの」と「石焼和風つけ麺 白」を注文。馬場に戻り、週1で通うという「道玄」では「チャーギュー麺」を、「らぁ麺やまぐち」では「鶏そば」をすすった。

「ラーメンって幸せを運んできてくれる」「ラーメンを食べるときは水を飲まない」など迷言も飛び出し、こうしたこだわりはラーメン好きの家族を連れて行くためだとも明かした。

「馬場『いち花』の『雲丹らあめん』や、地元・福島の白河ラーメンもラジオで紹介していたが、阿佐ヶ谷のラーメン屋で見たって話も聞いた。店で声を掛けた人いわく、普通に雑談にも応じてくれたって。また馬場の立ち食いミートソース屋にも来て、その足で庶民的な居酒屋に入り、小皿2品頼んでひとり酒を楽しんでたって目撃談もある」とは馬場の地元関係者。庶民的エピソードばかりだ。

芦名さんが出演した人気ドラマシリーズ「新しい王様」(19年)は、元日から動画配信サービス「Amazonプライムビデオ」で全話一挙配信される。

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