【全日本】ゼウス待望の〝弾丸男〟田中将斗戦 熱戦の末に惜敗も「正直楽しかった」

田中のスライディングDを食らったゼウス(奥)

全日本プロレス2021年の開幕戦(2日、東京・後楽園ホール)で行われた新春スペシャルマッチで、1日にゼロワン世界ヘビー級王座を奪取したばかりの〝弾丸男〟田中将斗(47)が元3冠ヘビー級王者のゼウス(38)を退け、勝利を収めた。

新型コロナウイルス感染で暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」を欠場し、田中との対戦が流れていたゼウスからのラブコールを受ける形で実現した一戦。

試合は弾丸男との対戦に燃えるゼウスのパワー殺法に苦しめられたが、最後はジャックハマーを背後に着地して逃れ、スクールボーイで転がしてからのスライディングDで仕留めた。

試合後にはかつてNWAインターコンチネンタルタッグ王座をともに保持していたゼウスに対し「1発1発がきつい。隙をついて勝てたという感じ。昔ベルトを持っていた時と全然違う」と手放しで称賛した。

敗れたゼウスは「新年早々悔しいが、正直楽しかった。尊敬している選手なので、負けたがいいゲンは担げたのでは。今年も全力疾走しますよ」と巻き返しを誓った。

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