広島・堂林の2021年「チームが上位にいる中で、レギュラーで試合に出たい」

インタビューで今季の目標を語った広島・堂林

広島・堂林翔太内野手(29)がインタビューに応じ2021年のさらなる飛躍を誓った。昨年は6年ぶりの開幕スタメンを勝ち取ると、111試合に出場し、打率2割7分9厘、14本塁打、58打点とキャリアハイをマーク。全試合出場した12年のブレーク以降はどん底を味わってきたが、8年の時を経て見事な復活を遂げた。復活のきっかけとなったあの人からの助言、そして大切な家族、今年の目標を〝鯉のプリンス〟がたっぷりと語った。

【広島・堂林翔太2021年新春インタビュー(2)】

――8月29日の阪神戦で足を痛めたが、その試合は交代せずに出続けた

堂林 試合中はアドレナリンもあって痛みも出ていなかったが、終わったら腫れてきて夜中も眠れないような状態になった。痛くて眠れなくて夜中に氷を買いに行って…。

――その後も1試合の欠場だけで出続けた

堂林 次の日は休ませてもらって2日空いたけど痛みは続いていました。大変だったんですが昔、野村(謙二郎)さんに『代わりはいくらでもいる』という言葉を言われたことを思い出して、やれるんだったらやろうと思って。走塁のときはカクカク走ってましたけどね(笑い)。

――ケガや痛みを抱えながら試合に出るのもレギュラー選手の宿命

堂林 僕の場合はレギュラーを何年も張ってきているわけではない。(他の選手に)チャンスを与えることになるので大変な部分もありましたが、痛みを我慢しながら出るのがレギュラーだと感じました。

――今後も活躍を続けないといけない

堂林 前回(2012年)ポッと出た時も一年で終わっているので、これをいいきっかけにしたい。若い子にもいい選手がいっぱいいるので、その子たちに負けられないという気持ちで、やっていかないといけない。

――今回の活躍はご家族も喜んでいるのでは

堂林 そうですね。特に子供たちが喜んでいる姿を見られたのはうれしかったですね。上の子は5歳なので幼稚園とかで『昨日ホームラン打ったね』とか言われたりしてたみたいで。そこはうれしかったですね。

――オフは家族サービスも

堂林 コロナが増えてきているので制限はありますが、スーパーとか公園には一緒に行きますよ。できる範囲で家族サービスはしてあげたいなと思っています。

――2021年の目標は

堂林 チームが上位にいる中でレギュラーとして試合に出て、より勝って喜べるようにしたいです。20年は5位で苦しいシーズンだった。勝ち試合を多くしてその中で自分もグランドにいるというのが理想ですね。

――個人的な数字の部分は?

堂林 キャリアハイですね。昨年の数字がベースになってくると思う。10割、100本、1000打点で(笑い)。誠也みたいに(笑い)。ずっと打ちたいので。

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