両翼を守る外野手の補強を目指すマーリンズ 選択肢は豊富

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、マーリンズは両翼を守る外野手の補強を検討しているようだ。マーリンズの外野には左翼にコリー・ディッカーソン、中堅にスターリング・マーテイがおり、また、主力野手が極端に右打ちに偏っているため、ヘイマンは「左打ちの右翼手が理想的」と指摘。フリーエージェント市場には左打ちの外野手が非常に多いため、マーリンズは豊富な選択肢のなかから自軍にフィットする選手を選ぶことができそうだ。

外野の両翼を守るフリーエージェント選手として最高ランクに位置するのは昨季本塁打と打点の二冠に輝いたマーセル・オズーナだが、メジャーを代表するスモールマーケット球団のマーリンズがこのクラスの選手に手を出すことはないだろう。3年連続打率3割のマイケル・ブラントリーも市場に出ているが、間違いなく複数年契約が必要であり、マーリンズが獲得に動く可能性は低い。

よって、マーリンズのターゲットはジョク・ピーダーソン、カイル・シュワーバー、エディ・ロサリオといった選手たちになるだろう。いずれも右翼でのプレー経験は少ないが、大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「打撃面で十分に貢献できると判断すれば、マーリンズは彼らを右翼に置く可能性もある」と指摘している。右翼でのプレー経験が豊富な選手のなかから選ぶのであれば、ジョシュ・レディックやノマー・マザーラが候補となりそうだ。

元ヤンキースの大スター、デレク・ジーターがマーリンズを率いていることを考えると、ブレット・ガードナーの獲得に動く可能性もゼロとは言い切れない。また、昨季右翼手としてチーム最多の22試合にスタメン出場したマット・ジョイスを呼び戻すことも考えられる。

チーム内にはギャレット・クーパー、ルイス・ブリンソン、ハロルド・ラミレス、マグネウリス・シエラ、モンテ・ハリソン、ヘスス・サンチェスなど多くのレギュラー候補がおり、補強せず現有戦力にチャンスを与える可能性もありそうだ。

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