復活待たれる山川&森…“3代目おかわり”が定位置奪う? 西武開幕スタメン予想

西武・森友哉、山川穂高、渡部健人(左から)【写真:荒川祐史、埼玉西武ライオンズ提供】

山川の4番固定、森の復調なくしてV奪回なし

2020年にリーグ3連覇を逃した西武。9月上旬まで5位に低迷していたが、終盤一気の追い上げでAクラスの3位は確保した。外国人選手は左腕投手のノリンが退団したものの、今のところ新外国人獲得の情報もない。一方、日本ハムから吉川光夫投手が金銭トレードで加入。ドラフトでは支配下6人、育成5人を指名した。V奪回を目指す21年の開幕戦は3月26日のオリックス戦。そのスタメンを予想してみた。

1(中)金子侑司
2(遊)源田壮亮
3(二)外崎修汰
4(一)山川穂高
5(捕)森友哉
6(指)栗山巧
7(左)コーリー・スパンジェンバーグ
8(三)渡部健人
9(右)木村文紀
投手 高橋光成

リードオフマンはやはり金子が理想だ。20年は開幕直後から打撃不振に陥り、首痛もあって戦線離脱。それでも8月に復帰すると調子を上げ、バットを一握り分短く持つスタイルに変えてしぶとさも増した。“ポスト秋山”としてもう一皮むけてほしい。

18、19年に2年連続本塁打王に輝いた山川は、20年には右足首の故障もあり、打率.205、24本塁打と極度の不振で、シーズン最終盤の10月31日に戦列を離れた。この男の4番固定なくしてチームの浮上はない。捕手としてリードに悩んだ森の復調も不可欠だ。

チーム野手最年長・栗山は3年契約で通算2000安打達成へ思い新た

20年にチーム野手最年長の37歳にして、規定打席以上ではチームトップの打率.272をマークしたのが栗山。オフにはベテランでは異例の3年契約を結んだ。あと74本に迫っている通算2000安打達成へ向け、打撃に衰えはないはずだ。

一方、栗山と並ぶ野手最年長で、昨季打率.213、9本塁打と不振を極めた中村は、スロースタートで徐々に調子を上げスタメンをうかがう形が理想ではないだろうか。代わって「3代目おかわり」と呼ばれるドラフト1位、渡部の開幕スタメンデビューを期待したい。体重112キロの巨漢だが、打撃は長打力と柔らかさを兼ね備えている。高齢化が進みつつあるレギュラー陣に、新風を吹き込んでほしい。

外野では若手の鈴木、高木らもレギュラー奪取を狙うが、32歳のベテラン木村は20年もチーム外野手トップの補殺6をマークするなど、強肩・堅守に衰えが見られず、その牙城を崩すのは容易ではない。

開幕投手は、20年に9月1日のロッテ戦で7回1死まで、同8日のオリックス戦でも8回までノーヒットに抑えるなど、成長を見せた高橋。24歳で迎える21年のシーズンは初の開幕投手を務めるのにふさわしい。エースの働きを期待したい。(Full-Count編集部)

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