長崎県南島原市の魅力を発信している地元在住のラジオパーソナリティー、小田原孝幸さん（43）。コミュニティーラジオ、地元民放テレビへの出演に加え、得意のドローン撮影技術を生かし雑誌に写真を提供したり、撮影教室を開いたりするなど活躍の場を広げている。
本業は同市有家町で営む理容業だが、その合間に地元コミュニティーラジオ、FMひまわりの番組「南島原中学放送部」に出演。軽妙な語り口と独自の情報力などが話題を呼び、地元民放テレビにレギュラー出演しているほか、CMのナレーションも担当している。
23歳で理容業の道に入りその後、独立。30歳の時に趣味で写真を始め、30代後半から独学でドローン空撮にも取り組んでいる。島原半島の美しい風景の撮影を続け、動画投稿サイト「ユーチューブ」で「南島原空撮」「空撮、島原半島」などの作品を公開している。
さらに島原半島各地で写真展や撮影教室を開催。そんな小田原さんの作品を、タウン情報誌発行の「ながさきプレス」（長崎市）の関係者が目にして雑誌への掲載の話がもたらされた。
雲仙・普賢岳を中心に大地が広がる島原半島の圧倒的なスケール感、季節や朝夕によって表情が変わる棚田（雲仙市）や瀬詰崎灯台（南島原市）、情緒豊かな湧水庭園四明荘（島原市）などの作品17点を厳選して提供した。昨秋発売されたガイドブック「島原半島BOOK」（AB版、144ページ、税別千円）の表紙や巻頭など計11ページを飾った。
小田原さんは「大好きな島原半島が見る角度を変えれば、新しい物に変わることを知ってほしかった。ガイドブックを見て、ふるさとは何てすてきな場所なんだと自慢してほしい。これからも南島原、島原半島の新たな魅力を発信したい」と意気込んでいる。
