阪神・梅野は正捕手安泰? その座を狙う坂本、原口、栄枝の気になる評価

左上から阪神・梅野、坂本、左下から原口、栄枝

虎の正妻の座をめぐる激烈な競争は今季も続くことになりそうだ。

2018年、19年と2年連続でゴールデングラブ賞に輝いた梅野隆太郎捕手(29)がチームにとって絶対的な存在であることに疑いの余地はない。「梅バズーカ」と呼ばれる強肩に加え、ブロッキング技術も健在。選手として最もあぶらが乗る時期に差しかかりつつあり、その頼もしさは年々増すばかり。21年シーズンに向け「連戦も続いたのでしっかり体のケアをしたい。(ファンに)喜んでもらえるシーズンにするため、しっかり準備をしたい」と備えも万全だ。

だが、控えの捕手たちも手をこまねいているわけではない。ダルビッシュ(パドレス)からフレーミング(ミットの動きで際どい球を急進にストライクと判定させる技術)を称賛された第2捕手の坂本はインサイドワークに定評が高い。

代打の切り札としても活躍した原口は勝負強い長打が売り。矢野監督は昨季の開幕当初、これら3人の捕手を日替わりで起用。結果的にこれが開幕ダッシュに失敗した一因とも批判されたが「(古傷の多い)梅野の負担を減らし、さらに3捕手の競争を促すための矢野監督らしい策だった」(球団関係者)と、チーム内からは理解を示す声が多かったのも事実だ。

さらにドラフトで大学日本代表にも選出された栄枝裕貴捕手(22=立命館大)を4位指名。二塁送球2秒を切る強肩に加え、大学通算打率3割超えの大型捕手に矢野監督も「梅野を脅かす存在になれると思う」と高い期待を寄せている。

4人の捕手の中で正妻を勝ち取るのは誰か。

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