ロッキーズはストーリーを放出すべき? 米記者が言及

今オフのトレード市場で最も注目を集めている遊撃手といえばフランシスコ・リンドーア(インディアンス)だ。インディアンスの財政事情により、リンドーアは「今季開幕時に間違いなく別のチームのユニフォームを着ているだろう」と言われている。「ESPN」のバスター・オルニーは「ロッキーズのトレバー・ストーリーにも同様のことが言える」と指摘。ストーリーとの契約延長が実現しない場合、トレードで放出すべきと考えているようだ。

ストーリーはリンドーアと同様に今季終了後にフリーエージェントとなる。ところが、ロッキーズはノーラン・アレナードと巨額の契約を結んでいるというチーム事情もあり、ストーリーとの契約延長を実現させることができていない。契約延長のための資金を捻出するにはアレナードを放出することが必要だが、「ストーリーはアレナードを放出して優勝を諦めたチームに残りたがらないのでは」と予想する声もある。

ストーリーは昨季59試合に出場して打率.289、11本塁打、28打点、15盗塁、OPS.874をマークし、自身初となる盗塁王のタイトルを獲得。2018年から2年連続で打率.290・35本塁打・20盗塁・OPS.900のラインをクリアし、オールスター・ゲームとシルバースラッガー賞にも2年連続で選出された。「打者天国」と呼ばれる本拠地クアーズ・フィールドの恩恵を受けていることは否定できないが、球界を代表するスター遊撃手の1人である。

オルニーは「ロッキーズはストーリーに残留の意思があるかどうかを早急に確認する必要がある。もし契約延長の意思がないのであれば、フリーエージェントとなって退団してしまう前にトレードのパートナーを見つけるべきだ」と主張する。もし本当にロッキーズがストーリーを売りに出すのであれば、リンドーアの獲得を検討しているチームがストーリーにターゲットを変更する可能性もあるだろう。

ロッキーズはアレナードを放出する可能性も取り沙汰されているが、チームが誇る2大スターについて、どんな決断を下すのだろうか。

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