西都でテークアウト定着を 3飲食店 合同企画に力

テークアウト店の合同プロジェクト「セイムイート」に参加する店舗の代表ら

 西都市内でテークアウトを手掛ける飲食店が、合同プロジェクト「SamEat(セイムイート)」に取り組んでいる。各店が環境に配慮した共通の容器を使用し、合同のホームページ(HP)を運営するなどしており、関係者は「新型コロナウイルスの感染拡大で普及したテークアウトの文化を、さらに定着させたい」と意気込んでいる。
 新しい生活スタイルを市内の活性化につなげようと、西都商工会議所が発案。市内の飲食店に参加を呼び掛け、ピザなどをテークアウトする「フードバー・オアシス」と「もも焼きだいきち」、ハンバーガーを提供するカフェ・レストラン「ライフロング」の3店舗が取り組んでいる。
 セイムイートは、「同じ」「食べる」を意味する英語を組み合わせたオリジナルの造語。各店は、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から、テークアウトの容器にプラスチックではなく、土に返りやすい竹などの植物繊維が素材のものを使用。食器や家が意匠化された共通のシールを貼って商品を提供し、一体感を演出している。
 合同HPを立ち上げたほか、各店のSNSも併用。今後は来店者へのプレゼントなどの情報を小まめに発信していく。2月のプロ野球・東京ヤクルトスワローズの2軍キャンプでは、合同ブースを設けて販売活動を行う予定だ。
 昨年末には、同プロジェクトのPRイベントを市内で開催した。オアシスの米良和志代表は「参加店が増え、市内が活気づくように取り組みたい」と話している。

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