【新日1・4東京ドーム】棚橋〝貫禄〟見せつけオーカーンを華麗に圧殺

棚橋はハイフライフローで因縁のオーカーンを圧殺した(新日本プロレス提供)

4日の新日本プロレス東京ドーム大会で、棚橋弘至(44)がグレート―O―カーンを下し2021年の好スタートを切った。

前哨戦で古傷の左ヒザを徹底的に痛めつけられた棚橋は、この日も膝十字固めをはじめとした集中砲火に苦戦を強いられた。モンゴリアンチョップにカウンターの張り手をさく裂させ、スリングブレイドで反撃に出るも、アイアンクローとコブラツイストの複合技に捕獲されてしまう。

さらにリバースブレーンバスターからイス上へのエリミネーター(アイアンクロースラム)を狙われたが、棚橋は体を入れ替えてスリーパーホールドで逆転。ツイスト&シャウトからドラゴンスープレックスホールドと怒とうの猛攻を繰り出していく。最後は背中へのハイフライフローから正調ハイフライフローで華麗に圧殺し、エースの貫禄を示してみせた。

かつては6年連続で年間最大興行のメインイベンターを務め、2年前もメインでケニー・オメガ(37=AEW)を撃破しIWGPヘビー級王座を奪取。東京ドームの大舞台で無類の強さを誇り、数々の栄光をつかんできたが、近年はヒザの負傷もありベルト戦線から遠ざかるなど低迷が続いていた。オーカーンとの遺恨マッチを制し復調の兆しを見せた棚橋が、今年こそ完全復活を果たす。

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