ウルグアイ協会がマンUカバーニの処分撤回を要求「発言は人種差別ではない」

出場停止処分を受けたカバーニ(ロイター)

ウルグアイサッカー協会は4日、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に所属する同国代表FWエディンソン・カバーニ(33)が出場停止処分を受けたことに対して抗議し、処分撤回を求めた。

処分の対象となったのは、カバーニが昨年11月29日のイングランド・プレミアリーグ、サウサンプトン戦で2得点した試合後、インスタグラムに寄せられたファンのコメントに対し「ありがとう、ネグリート」といった人種差別ととれる言葉を投稿したこと。これをイングランドサッカー協会(FA)が侮辱的な人種差別発言と認定し、サウサンプトン側も受け入れたため、3試合の出場停止処分が確定していた。

だがウルグアイ協会は、「黒人の子」という意味を持つ「ネグリート」という言葉が、同じスペイン語でも同国内では「友情や愛情、親密さを示す表現として一般的に使われている」と主張。「肌の色や人種をほのめかすものではない」と差別には当たらないとして、FAに処分の撤回を要求した。

同じ言葉でも、使う国や地域が違えば意味も変わるというのはよくあることだが、今回は人種差別というデリケートな問題だけに、ウルグアイ協会の要求が通るかどうかには注目が集まっている。

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