ソフトバンクの王貞治球団会長(80)が5日、ペイペイドームで行われた球団年賀式に出席。V5に向けて大号令をかけた。
その年度ごとに新たな変化を求めるのが王流。「去年までのことは終わったこと。2021年を勝ち抜くためには去年と同じではいけない。今年も新しい形のホークスの活躍をファンのみなさんに見ていただいて、大きな喜びを与えてくれると思う」と力を込めた。
そんな王会長が新たな要素として期待したのが、小久保新ヘッドコーチの〝魂〟の注入だ。過去に球団イベントで王会長と対談した際には「僕は不器用だったので。練習の量だけはできた」と謙遜しながら話したように現役時代に練習の鬼だったことは広く知られているところ。
王会長は「自分で自分の体を鍛えて、やったことしかできないということを実践した選手。若い選手たちにも体で覚えろということで、今まで以上に特にバッターは練習の量が増えると思います。でも、それは1年たってみたら、ものすごくいい変化につながるわけですよ」と若手野手の底上げに期待。
その上で「長年、温めてきた『自分がそういう(指導者の)立場になったら、こうするんだ』ということを発揮してもらいたい。それを支えるのがわれわれの役目。彼には思い切ってやってほしいですね」と全面バックアップを約束した。
特に大砲候補の育成はチームにとって常勝継続の根幹にもなる。小久保ヘッドの働きぶりをワクワクしながら王会長は見守ることになりそうだ。