【新日1・5東京ドーム】矢野 ノーダメージで「KOPW2021」も王者に!

勝利した矢野通(新日本プロレス提供)

「KOPW2021」決定戦4WAYマッチは昨年度王者の矢野通(42)が勝利。2年連続で王者となった。

前夜4日の決定戦進出者争奪ニュージャパンランボー(21選手参加)では21番目に登場してリングに上がることなく4WAY戦に勝ち残った矢野は、バッドラック・ファレ(38)、チェーズ・オーエンズ(30)、BUSHI(37)と激突。売るほどのスタミナが余っていながら、決定戦でもまともに戦う気は毛頭ない。

まず12月23日後楽園大会では矢野にボディースラムで投げ捨てられて王座奪取に失敗しているファレが、いきり立って入場時に場外攻撃を見舞う。さらにはオーエンズと共闘して省エネ戦法に徹する殴る蹴るの暴行を加えるも、矢野は要所要所で死んだフリを決め込み、場外へ逃げ続けた。

その間にBUSHIへのフォール権をめぐってバレットクラブの2人が仲間割れ。制止に入ったレフェリーの首をつかんで持ち上げた瞬間、猛スピードで入ってきた矢野がファレ&オーエンズの背後から得意の634(同時金的攻撃)。すかさずダメージの深いBUSHIを押さえ込んで、まったくダメージのないまま3カウントを奪った。

昨年8月29日神宮球場大会では、提唱者のオカダ・カズチカ(33)を丸め込んで初代王者に輝きトロフィーを守り続けた矢野。21年度王者として、ますます好き勝手な防衛ロードが続きそうだ。

【矢野の話】はい、皆さん! 2021年1月5日、勝ったのはまたしても、この私、矢野通! 昨日ほどの激闘ではなかったかもしれませんが(2本のトロフィーを手に)親と子の絆は、簡単には消えませーん!

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