緊急事態宣言で早期来日が逆効果に? オリックスがモヤにモヤモヤ

意気込んで早期来日したモヤだが…

オリックスのスティーブン・モヤ外野手(29)にフロントが気をもんでいる。

モヤはコロナ禍による2週間の自宅待機期間を見越して新年3日に早々の来日。今季は楽天からロメロの復帰が決定的になっていることもあって気合十分だが、球団フロントは「賢明な判断だ」と感心する一方で「せっかくの早期来日がかわいそうな結果になってほしくない…」と不安も募らせている。

というのも政府は7日にも緊急事態宣言を再発令する見込みで、同時に外国人の新規入国を全面的に認めない可能性が出てきている。そのため渉外担当者は日々、状況が変わる外務省の情報をチェックし、ビザの更新や税金、国際免許など細かい手続きの確認作業に追われ「ビザがあるのに入国禁止になってしまうと、入国禁止が解除されるまで動きようがなくなってくる」(球団関係者)と頭を抱える状況だ。

そればかりか「もし入国禁止が長引いて来日でできない助っ人が多くなると球団で不公平感が出てくる。なんでモヤだけ出られるんだ、となったらNPBが全面的に外国人の出場を認めない、ということにもなりかねない。せっかく早く来日したモヤだけバカを見ることになるかもしれない」というわけだ。

昨季は後半にかけて調子を上げ、打率2割7分4厘、12本塁打と気を吐いた。チームの低迷脱出にはモヤのバットが不可欠だけに、関係者は政府の情報に神経をとがらせている。

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