ソフトバンク出資の自動運転スタートアップNuro、カリフォルニア州で商業運転開始

自動運転技術を開発しているスタートアップ企業のニューロ(Nuro)は2020年12月24日、アメリカ・カリフォルニア州の陸運局(Department of Motor Vehicles:DMV)から公道走行の許可を得たことを発表した。

ニューロはカリフォルニアに本社がある自動運転技術の開発企業。ソフトバンクが運営する投資会社ビジョンファンド(Vision Fund)などが出資している。2020年11月には、5億ドル(約515億円)の資金調達シリーズCを発表した。

今回の発表により、ニューロは本社近くのカリフォルニア州の公道で商業的に自社の車両を運転することが可能となった。まずは同社が所有するプリウス改造車両の完全自律モードで開始し、その後に同社開発の自動運転EVであるR2車両が続く予定だ。

カリフォルニア州では、2012年に米国内で初の自動運転車法を制定し、2013年1月に施行。この後も州陸運局はフレームワークの作成を進め、2019年12月には10,001ポンド(約4,500kg)未満の自動運転車両に対する許認可開始を発表した。許可が下りた企業は陸運局に商用利用許可を申請し、安全ドライバーの有無を問わない有料の自動運転配送サービスのテストが行える。

これまでにもニューロは、カリフォルニア州マウンテンビュー、テキサス州ヒューストン、アリゾナ州フェニックスの3州で自社車両のテストを実施。2019年12月にはアメリカの小売大手ウォルマートとも提携し、ヒューストンの一部店舗から地元の顧客宅までの商品配送を開始した。

(出典:Nuro Webサイトより)

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