【京都金杯】ケイデンスコールがイン突きで特大のお年玉に 岩田康「一発勝負だったけど、ドンピシャにハマったね」

インで力をためたケイデンスコール(右)が久々の勝利を飾った

中京競馬場で行われたGⅢ京都金杯(芝1600メートル)は12番人気のケイデンスコール(牡5・安田隆)が優勝。18年8月のGⅢ新潟2歳S以来の勝利に陣営は喜びを爆発させた。

「最高です!」

レース前から状態の良さをアピールしていた安田隆調教師だが、実に2年4か月ぶりのVだけに声は自然と上ずった。

「ビックリです。いいスタートだと思ったけど、道中はしまいまで持つかどうか半信半疑で。直線で白い帽子が見えた時は興奮してしまいました」

レースはエントシャイデンがハナを主張。直後にいたボンセルヴィーソとタイセイビジョンはかかるしぐさを見せたが、その2頭を見るように進んだケイデンスコールは終始落ち着いて自分の競馬に徹し、内ラチ沿いで脚をためていた。直線も鞍上・岩田康は迷いなくインを狙った。そこから少し狭くなるシーンがあったが、瞬時に切り返すと、馬もそれに応えてきっちりはじけた。

岩田康は「一発勝負だったけど、それがドンピシャにハマったね。そう負けていなかった前走時よりもさらに状態がいいと感じていたけど、その通りゴールまで頑張ってくれて、最高のレースができた」と馬をたたえる。これを受けた安田隆調教師も「きっかけをつかんでくれたと思う。もともとNHKマイルCでも2着した馬。これをバネに、今年は大活躍してくれるんじゃないかな」と破顔一笑した。

次走は未定だが、左回りが合うので東京新聞杯を視野に入れていくという。今回は内枠をフルに生かした競馬だったが、次走以降も注目に値する馬だ。

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