【渡辺薫&柏木集保「私たちはこう見た」・中山金杯】
渡辺 予想通りの緩い展開となったが、キャリアの浅い上がり目ある馬が激しい叩き合い。今年飛躍を期待できる馬がいい競馬を見せてくれた。
柏木 その通りです。ヒシイグアスは日本人で初めて手綱を取った松山騎手が連勝。人馬合わせた現在の勢いを結果につなげた印象です。
渡辺 ハーツクライ産駒ならではのおくての血が開花しつつある。以前よりも着実に末脚に磨きがかかってきている点も見逃せない。
柏木 2着のココロノトウダイも充実感ある体つきでした。さばきに苦労しながら上がり最速タイですからこの好走はフロックではありません。
渡辺 ハンデ差をうまく生かしたけど、改めて重賞通用の器であることを示した。逆にディープボンド(14着)はこの舞台に必要な器用さに欠ける点を暴露した。適した条件で改めてジャッジを下したい。