今季復活が期待される選手 エンゼルスからは大谷翔平が選出

メジャーリーグ公式サイトでは日本時間1月6日、各球団のビートライター(番記者)が担当球団から1人ずつ「2021年シーズンに復活が期待される選手」を選出。ヤンキースのゲーリー・サンチェス、アストロズのホゼ・アルトゥーベ、ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ、ブリュワーズのクリスチャン・イェリッチなど、故障や不振により不本意な2020年シーズンを過ごした選手がズラリと名を連ねており、エンゼルスからは大谷翔平が選ばれた。

エンゼルスはレット・ボリンガー記者が担当。大谷について「メジャーリーグのなかで大谷ほどリセットボタンを使える選手はいないだろう。二刀流スターの大谷は2020年シーズン、投打の両方で苦戦し、投手としては右前腕痛によって2試合しか先発できず、打者としても44試合で打率.190、7本塁打、24打点、出塁率.291、長打率.366に終わった」と昨季の不振ぶりを紹介した。

「過去数年にわたって右腕の問題が懸念材料となっており、2018年にトミー・ジョン手術を受け、2019年は投げられなかった」と指摘する一方、「エンゼルスはまだ大谷を打者に専念させる準備はできていない」と言及。「12月にリモートで行われたウィンター・ミーティングのメディア・セッションのなかで、エンゼルスのジョー・マドン監督は2021年シーズンも6人制ローテーションを採用する可能性が高いことと、大谷がその一角を担う予定であることを明らかにした」と大谷が今季も二刀流を継続する予定であることを伝えた。

さらに「オフシーズンのリハビリは順調に進んでおり、大谷は復活に向けて万全に近い状態でスプリング・トレーニングを迎えることができるだろう」と大谷への期待を記した。ボリンガー記者の期待通り、大谷は復活を遂げ、二刀流スターとして素晴らしい活躍を見せることができるだろうか。

なお、今回の特集記事で選出された30名(各球団1名)の顔ぶれは以下の通り。

◆アメリカン・リーグ
トレイ・マンシーニ(オリオールズ)
アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)
ゲーリー・サンチェス(ヤンキース)
オースティン・メドウズ(レイズ)
タナー・ロアーク(ブルージェイズ)
ヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)
オスカー・メルカド(インディアンス)
ニコ・グッドラム(タイガース)
ハンター・ドージャー(ロイヤルズ)
ミッチ・ガーバー(ツインズ)
ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
大谷翔平(エンゼルス)
マット・チャップマン(アスレチックス)
シェッド・ロングJr.(マリナーズ)
ウィリー・カルフーン(レンジャーズ)

◆ナショナル・リーグ
ウィル・スミス(ブレーブス)
ホルヘ・アルファロ(マーリンズ)
デリン・ベタンセス(メッツ)
スコット・キンガリー(フィリーズ)
スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)
クリス・ブライアント(カブス)
エウヘニオ・スアレス(レッズ)
クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)
ブライアン・レイノルズ(パイレーツ)
マット・カーペンター(カージナルス)
エドゥアルド・エスコバー(ダイヤモンドバックス)
スコット・オバーグ(ロッキーズ)
マックス・マンシー(ドジャース)
トミー・ファム(パドレス)
ジョニー・クエイト(ジャイアンツ)

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