青森山田高校サッカー部ってどんなチーム?準決勝で矢板中央高校と激戦!2020年度 第99回全国高校サッカー選手権

(写真提供オフィシャルサポート)

2020年度 第99回全国高校サッカー選手権大会(高校選手権) 全国大会で準決勝に進出した青森山田高校サッカー部ってどんなチームなの?特徴は?指導方針は?キーマンは?さまざまな角度からご紹介します!

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青森山田高校サッカー部
チームの特徴とは?

昨年(2019年度)の高校サッカー選手権大会決勝で静岡学園と激闘の末、惜しくも2-3で準優勝となったものの、直近4年の全国高校サッカー選手権大会で3回も決勝に進出し、うち2回優勝。
上位入賞チームが激しく入れ替わる「一発勝負」のトーナメントを戦う高校サッカー選手権において、コンスタントに成績を残し続ける難しさを考えると驚異的な成績です。
2020年度は24年連続26回目となる全国大会出場。
県内全てのチームから目標にされ、研究され、追いかけられる立場にありながら、全国大会に連続出場を果たしています。
全国的に小学生中学生保護者からの注目度も高く、弊社独自ランキングでも6位に入っています。

どんな指導方針なの?

「青森山田は、ポゼッション、ドリブル、カウンター、リスタート、メンタルなど、全てにおいて秀でたチーム作りを目指しています。」「「心・技・体」すべてをバランスよく強化・育成し、「何でもできる」チーム作りを目指して指導していますね。」と黒田監督がインタビュー「常勝軍団!青森山田高校サッカー部 黒田剛監督インタビュー「日本一の育成システム」で目指すもの」の中で語っているように、全ての面において高いレベルの追求をするのが青森山田高校サッカー部。
それは、選手たちが青森山田高校を卒業してから、どんなスタイルのチームに行っても通用するように、との監督の思いがあるからです。
偏った育成をしない、オールラウンドな育成を掲げています。
青森山田はここ5年で10人(毎年2人)のJリーガーを輩出し、黒田監督の25年間の監督生活の中で44人のJリーガーを輩出していることからも、同校の育成のレベルの高さが伺えます。(※今年内定の藤原選手、ビスマルク選手含まず)

「全ての子がプロになるわけではないので、自分のことは自分できちっとした判断ができ、その判断で社会の競争を勝ち抜いていける精神力を身につけてほしい」と前述のインタビューの中で黒田監督が語っているように、人間的な成長にも大きな比重をおいているのも特徴です。

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今大会チームにJリーグ内定者が2名!

◆藤原 優大(浦和レッズ内定)
青森山田中学 → 青森山田高校

◆タビナス・ポール・ビスマルク選手(いわてグルージャ盛岡内定)
FCトリプレッタJrユース → 青森山田高校

輩出Jリーガー(所属は2021.1.6現在)
MF 柴崎 岳 レガネス
DF 室屋 成 ハノーファー96
MF 神谷優太 柏レイソル
GK 廣末 陸 FC東京
MF 郷家友太 ヴィッセル神戸
MF 檀崎竜孔 北海道コンサドーレ札幌
DF 三國ケネディエブス アビスパ福岡
MF 武田英寿 浦和レッズ
MF 古宿理久 横浜FC
他多数

キーマンは?

攻撃の要 ①MF 松木玖生選手(青森山田中学**出身\)
【プレーの特徴】
**2019年度の選手権では1年生ながらに全国大会でも試合出場を果たすだけにとどまらず、大会4得点という実績を残し、優秀選手にも選出された。
今年は2年生になり、同校OB柴崎岳(現レガネス)も付けた青森山田高校伝統の背番号「10」を背負う。
初戦の広島皆実戦では徹底的に守備を固める広島皆実からゴールをこじ開け、今大会のチーム内初得点を挙げチームに勢いをもたらした。
青森山田中出身で、青森山田2年生の時には1年先輩の藤原優大選手と共に全国大会で日本一(青森山田中、全中4連覇)に輝く。
自身が主将を務めた3年生時は全中準優勝。

守備の要 ②CB 藤原優大選手(青森山田中**出身,浦和レッズ内定\)
【プレーの特徴】
**青森山田中時代は3年生時に主将を務め、青森山田中の全国中学校体育大会4連覇という金字塔を打ち立てる中心的存在として活躍。
青森山田高校1年生時から高校サッカー選手権全国大会へ出場し、準決勝の尚志戦ではPK戦にもつれ込んだ際、1年生ながら5人目のキッカーを任されると、落ち着いてこれを成功させ決勝へ進む重要な役割を果たすなど、冷静で強心臓の持ち主。**
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2年生時にはCBとしてプレミアリーグを戦い抜き、見事優勝。
高校サッカー選手権では静岡学園との決勝でもヘディングシュートを決めるなど、空中戦にも抜群の強さを持つ。
3年生となり、主将を任された今大会では3回戦の帝京大可児戦でもPKを含む2得点でチームを引っ張る。
準々決勝の堀越戦後には「内容としては60点」「前半は思い通りの試合ができたが、ボールを動かすというところはまだまだ。
後半はそれを継続するということができず、なんとなく40分が過ぎてしまって、まだまだやれたなという感じはある。」と語った。

試合後インタビューでつづる準々決勝まで

準々決勝 VS堀越

青森山田 黒田剛監督コメント
立ち上がりから意図するプレッシングや速いリスタートの中から得点でき、大きな貯金ができたということはゲームプランとしては良い形の前半だった。
序盤のPKを外したところから、まったりしてしまった感じ。
間延びしてしまったり、個の甘い部分が出てしまった。
反省点を持ちながら、もう一度調整して、良い教訓として次に繋げられたら。

無駄な体力や怪我はする必要が無かったので、こうした交代になったが、サブのメンバーがもっとできても良かった。

後半ラインが低くなってしまって意図するコンパクト守備ができなかったが、藤原に関しては痛みがありながらもそれなりにやってくれた。

次に対戦する矢板中央はモチベーションも高く、強度やスピード感も感じられる試合をしていた。受けて入るわけには行かないと思っている。
ボールの球際の激しい戦いや速いリスタートなど、自分たちの良さを出していきたい。
2009年のベスト4と同じチームが入った。巡り合いを感じる。
しっかり矢板中央を破って決勝に進みたい。
矢板中央は仲の良いチームなので、お互いにリスペクトして良い戦いができれば。

青森山田 藤原優大選手
前半は2、3回戦の反省を活かして、入りから怒涛のプレスをかけれらたことで高い位置でボールを奪ってセットプレーができた。
前半は思い通りの試合ができたが、ボールを動かすというところはまだまだ。
後半はそれを継続するということができず、なんとなく40分が過ぎてしまって、まだまだやれたなという感じはある。
内容としては60点。
80分間相手を圧倒し、自分たちのサッカーをし続けるということを考えたい。

次の対戦は堅守とカウンター、セットプレーが特徴。
それをこじ開けてなんとか得点できるように、3日間で準備していきたい。
カウンターへの対策を入念に考え直して臨みたい。
背後も狙いながら、素早く動かし、相手を動かしながら開いたところを突いていくようなサッカーができたら。
名須川選手は個人的に個人として1年間で一番伸びた選手かなと思っている。
名須川選手がチームに入って、チームとしても活性化した部分もある。

青森山田 タビナス・ポール・ビスマルク選手
立ち上がりに点が取れて良かったが、後半ゼロ点だったのがチームとしての課題。
監督に言われたのは7番が縦に速い、クロスに上げてくる。7番にプレーさせないということ。
夏から課題であった守備が、監督や藤原にしっかり支えてもらって成長することができた。
青森山田は練習参加して他のチームと違って強度が違い、雰囲気が全然違ったから決めた。
(プレミアがなかった影響としては)先制されたり、ボールを保持してくるチームなど、慣れてないことも多かった。
自分たちの甘さが出たかなと思う。
次の試合から、もう一度新たにして失点ゼロでいく、ということをしっかりやっていきたい。

3回戦 帝京大可児戦の試合後コメント、2回戦 広島皆実戦の試合後コメント、青森山田高校サッカー部基本情報など続きはこちら!(ジュニアサッカーNEWS)

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