「千坂米」の酒かす焼酎 金沢、地元住民が商品化

© 株式会社北國新聞社

 千坂校下の住民が6日までに、酒かすを原材料にした焼酎を商品化した。地元産コシヒカリを使った日本酒の醸造工程でできる酒かすを有効活用しようと企画した。焼酎は吟醸酒をほうふつさせる華やかな香りと、まろやかな飲み口が特長で、地元の酒蔵で500本限定で販売する。

 焼酎を商品化したのは、千坂校下で栽培されるコシヒカリの販路拡大に取り組む住民でつくる「千坂米の会」。同会は2016年からコシヒカリを原材料にした日本酒「千(せん)」を醸造している。

 千坂米で造った日本酒の人気が高まり、生産量が増える一方、製造の過程で大量に出る酒かすを持て余していた。近年、日本酒の蔵元が酒かすを原材料に醸造した焼酎が増えていることに着目し、酒かす焼酎を造ることにした。

 焼酎は、各地の特産品を用いた焼酎造りに定評のある酒蔵「剛烈酒造」(茨城県常陸太田市)に醸造を依頼した。昨年3月に酒かす200キロを現地に送付し、12月下旬に完成品が届いた。千坂校下にある百坂の地名から「百(ひゃく)」と名付けた。

 酒かす焼酎はアルコール度数が35度と一般的な焼酎より10~15度高いが、酒かす由来のフルーティーな香りがするため、特に女性から好評を得ているという。清酒造りで連携している地元の酒蔵「武内酒造店」(御所町)で、1500円で販売している。

 千坂米の会は「風味を楽しむため、飲み方は氷を入れたロックがおすすめ。千坂米の生産振興と地域活性化につなげたい」としている。