バレンタイン商戦 ことしは“おうちで特別に”

東京都内の百貨店では早くもバレンタイン商戦が始まりました。今年は自宅で過ごす人が多いことから、おうちで特別な気分を味わえるチョコレートがめじろ押しです。

東京・銀座の百貨店、松屋銀座のバレンタインのテーマは「旅するバレンタイン」です。旅行に行けない今、旅行気分を味わってもらおうと、福岡県のイチゴや宮崎県のパッションフルーツなど日本各地の食材を使ったカラフルなチョコレートを展開しています。また、一流ホテルや高級ブランドのブルガリが手掛けたラグジュアリーなチョコレートも販売しています。

今年は家にいる時間が増えることから、生のカカオ豆からチョコレートを作る工程を体験できる、本格的な「手作りキット」も販売されています。松屋銀座・洋菓子バイヤーの牧野賢太郎さんは「カカオ豆からチョコレートを作ることを、今まで味わったことない人も多いと思う。おうち時間が増えた中、ぜひ作ってもらい、楽しんで味わってほしい」と話しています。松屋銀座は店舗内の売り場での「密」を避けるため、オンラインストアを強化し、全体の7割をネット販売にしたということです。

一方、高島屋では人気の30ブランドの中から好きなチョコレートを1粒ずつ選んで「自分だけのオリジナルセット」をつくることができます。また、医療従事者への感謝の気持ちを込めた青いバラをモチーフにしたチョコレートは、売り上げの一部が日本赤十字社に寄付されます。

バレンタイン商戦も例年とは様変わりし、巣ごもり需要を意識したバレンタインの楽しみ方が広がりをみせています。

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