プロダンスリーグ「Dリーグ」に出場 16歳の天才JKダンサーMiYUが語った大きな夢 

16歳のMiYUは本紙に意気込みを語った

日本発で世界初のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE」(以下、Dリーグ)がいよいよ10日に開幕を迎える。9チームがしのぎを削るが、その中で世界をまたいで活躍する注目ダンサーで構成されるチームが「SEPTENI RAPTURES(セプテーニ ラプチャーズ)」だ。本紙は高校生ダンサー・MiYU(16)を直撃! 国内外のダンスバトル大会でビッグタイトルを手にし、“天才”とも称される彼女の熱い思いに迫った――。

――プロダンスリーグ発足を聞いたときは

MiYU 新しい時代が来たなって(笑い)。歴史が変わる瞬間でもあるし、周りからも「ダンス界に新たな時代が来たね」と言われます。
――夢も広がる

MiYU もちろん自分やチームが有名になるという夢はあるんですけど、「Dリーガーになりたい」「私のチームに入りたい」とか目標にする子が増えたらうれしい。そのためにも優勝してダンサーとしてはもちろん、人としても成長して憧れられる存在になっていきたい。今まで世界大会などで優勝して終わりだったけど、高校生で年俸をもらう本当に恵まれた環境。今まで考えられなかった初めての経験だし、Dリーグができて本当にありがたいです。

――将来は“億プレーヤー”になる可能性も

MiYU 億は…目指したいです(笑い)。将来、親にめちゃくちゃでかい家を建てるのが、夢の一つではあるんです。それを成し遂げるためにも、Dリーグで頑張って…建ててあげたい。高校生で年俸をもらうことは普通はない…もう頑張るしかないですよね。

――有名な年上ダンサーや芸能人も参戦。16歳で挑むプレッシャーは

MiYU なんとも思ってなくて、「倒してやろう」とめっちゃ思っちゃいます。もともと人見知りで、自分の性格を表に出すこともできなかったんですけど、ダンスを始めてから性格が変わって。自分を表現できるようになったのはありますね。(ダンス)バトルに出てると、「絶対に勝ちたい!」という気持ちが出ちゃうので(笑い)。

――義務教育でダンスが必修科目になり、24年のパリ五輪にブレイクダンスが初採用された

MiYU いい方向に向かっていると感じるかもしれませんけど、ダンサーの中には批判している方もいる。そういう状況はよくないと思うので。Dリーグは本当にすごいことだと思うし、ダンサーを含めてみんながすごいと思ってもらえるような状況にするためにも、自分も動いていかないといけないと思います。批判する人にも「すげえな」と思ってもらいたいし、それができるのはリーグに出ているダンサーたち。Dリーグがそれこそ五輪を超えるぐらいの存在になれば。

――コロナ禍もあり、残念ながら開幕戦は無観客で行われることに

MiYU それは仕方ない。でも、無観客でどれだけいいものを出せるか、どのチームもワクワクしながら考えていると思います。まずは今のメンバーといっぱい練習してきたので、苦労して培ってきたもの、結束力とかを作品に全部反映させて「ダンスって素晴らしい」と言われるように、頑張りたいです。

――改めて決意を

MiYU Dリーグをきっかけに、自分の知名度を上げていきたいし、将来的にいったら海外で活動したい夢もある。ダンスを日本だけじゃなく、世界に広めたい夢もある。でも、今はDリーグの優勝だけを目標に。絶対に優勝したいです。

☆みゆ 2004年1月23日生まれ、大阪府出身。3歳からダンスを始め、8歳からヒップホップを習う。国内外の大会でビッグタイトルを獲得。「Juste Debout Junior Dance Tour」「THE KING OF CHILDREN」「WAF」などで優勝。

◆D.LEAGUEとは 各チームは、年間で出演する「レギュラーダンサー」と期間限定の「SPダンサー」、監督的な役割を果たす「ディレクター」で構成される。毎回のラウンドに出演するのは8人。年間12ラウンドのレギュラーシーズンを戦い、各ラウンドの順位ごとに勝ち点が配分され、年間を通して上位4チームがチャンピオンシップに進出。シーズンチャンピオンの座を争う。

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