ナショナルズが強打の外野手を狙う デュバルらが候補か

ナショナルズは今オフ、パイレーツとのトレードでジョシュ・ベルを獲得して打線の強化に成功しているが、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、両翼の外野手をターゲットとしてさらなる打線強化を目論んでいるようだ。予算の都合上、マーセル・オズーナなどの大物選手を獲得するのは難しいと見られており、ローゼンタールはアダム・デュバルやジョク・ピーダーソンを候補として挙げている。

両翼の外野手で一番のビッグネームといえば昨季ナショナル・リーグ二冠王(本塁打・打点)に輝いたオズーナだが、獲得には大型契約が必要であると見られており、ローゼンタールは「オズーナはナショナルズの予算をオーバーしている」と考えている。好打のマイケル・ブラントリーはオズーナより安価で獲得可能と見られるが、昨季は過半数の試合に指名打者として出場しており、ナ・リーグの指名打者制採用が不透明な状況で獲得に動くことはできない。守備に大きな不安を残すカイル・シュワーバーについても同様だ。

こうしたことを踏まえ、ローゼンタールは「比較的安価で獲得可能」かつ「一定以上の守備力を持つ」という2つの条件を満たす選手としてデュバルとピーダーソンの2人を挙げている。デュバルは昨季ブレーブスで57試合に出場して打率.237、16本塁打、33打点、OPS.833を記録。レッズ時代の2016~17年には2年連続で30本塁打以上を放ち、強肩を生かして2017年には15補殺をマークした。ピーダーソンは昨季ドジャースで43試合に出場して打率.190、7本塁打、16打点、OPS.681に終わったものの、2019年には36本塁打、OPS.876を記録している。

ナショナルズの外野陣は、現時点では左翼アンドリュー・スティーブンソン、中堅ビクトル・ロブレス、右翼フアン・ソトという布陣が有力。スティーブンソンが左打者のため、同じ左打者のピーダーソンよりは右打者のデュバルのほうがナショナルズにフィットすると言えそうだ。

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