【初場所】業師・宇良 相撲を取らず調整 課題は「ヒザの安定感」

11月場所、居反りで旭秀鵬を投げた宇良(右)

大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)を控えた7日、十両宇良(28=木瀬)が電話取材に応じた。この日は東京・墨田区の部屋で自主トレーニングを行い、体の仕上がりを確認。状態については「良くないんじゃないですか。ちょっと不安しかないです」と語った。

度重なるヒザの故障を乗り越え、昨年11月場所で関取に復帰。先場所後は稽古で相撲を取ることなく調整してきたという。「課題はヒザの安定感を増していくこと。ほとんど今はそればかりに集中してやっています」。しこ、すり足といった基礎運動やリハビリを取り入れ、稽古後はヒザを「しっかり冷やします」とケアも怠ることはない。

正月は読書に時間を費やし「ゆっくり過ごすことができました」という。本の内容は明かさなかったが、好きなジャンルは自己啓発系で「そこまで感情移入することはないけど、そういう考えもあるんだなという感じで読むのが好き」と話す。

ヒザに不安を抱えるがゆえに前向きな発言は多くないが、〝業師〟は初場所に向けて「(目標は)勝ち越し。ちゃんと脇を締めて、あご引いて、腰を割って、形崩さず相撲取りたいですね」と力を込めた。

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