新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県内で7日、新たに4人の死亡と679人の感染が明らかになった。1日当たりの新規感染者数は、5日の622人を上回り過去最多を更新した。昨年末からの感染急拡大に歯止めが掛からない状況が続いている。
川崎市で195人、横須賀市で35人が判明し、それぞれ過去最多となった。
死亡が報告されたのは、横浜市2人、平塚市2人の計4人。県内の累計死者数は304人になった。6日時点の入院患者は727人で、内訳は重症91人、中等症582人、軽症・無症状54人。自宅や宿泊施設での療養者も3050人に上っている。
全国で感染が急拡大した「第3波」により、県内も昨年11月初旬から増加ペ－スが加速。1日当たりの新規感染者数は同18日に200人、12月17日に300人を上回り、24日に495人、31日に588人となった。今年1月5日は622人で初めて600人を超え、過去最多を更新していた。
死者数も過去最悪のペースで推移しているほか、即応病床に対する病床利用率が80％に達するなど医療現場の逼迫度も深刻さを増している。政府が緊急事態宣言発令の検討に入った4日、黒岩祐治知事は「ステージ4（爆発的感染拡大）の直前だ」と危機感をあらわにし、飲食店やカラオケ店の営業時間短縮を要請するとともに、県民に夜間の外出自粛を呼び掛けた。
