大谷昭宏氏 緊急事態宣言 首相の国会報告なしに「国民の健康より不祥事隠しが大事」

菅義偉首相

ジャーナリストの大谷昭宏氏(75)が7日、朝日放送「キャスト」に出演。緊急事態宣言の再発令に先立ち、衆参両院の議院運営委員会で報告した際、菅義偉首相が出席しなかった件についてコメントした。

6日に行われた自民党・森山裕国対委員長と立憲民主党・安住淳国対委員長の会談では、安住氏は菅首相による報告を求めたが、森山氏は西村康稔経済再生担当相が説明するとして拒否。森山氏は「去年4月の時(の宣言)は〝初〟だったから」という趣旨の説明している。

これに大谷氏は「大体2回目(の宣言)だからいいって、子供でも言わないような理屈でしょ」と一刀両断。「こんだけ事態が深刻なのに、実質的には12月4日から1月18日までまったく国会を閉めてるわけです。なぜそんな閉め方をしたかといったら、12月早々に地検の桜を見る会の捜査が本格化する、安倍(晋三前首相)さんが引っ張られると。引っ張られれば当然国会開いてれば『何やってんだ!』ってやられるから、とにかく閉めちゃおうと(いうこと)」と指摘。

さらに「国民の健康より前首相の不祥事隠しの方が大事」と猛烈に批判し「国会が開いてれば当然、そこに衆参の国会の議長がいるわけだから、行政の長が行って報告しなきゃいけないのに決まってる。与党しては幸いにして開いてないから『西村でいいだろう』となる」と分析した。

また森山氏は「(その後の)地域拡大や解除は西村大臣がやった。むしろ(過去の宣言より)厳しいものにはならないと思っている」とも述べているが、大谷氏は「状況は過去よりはるかに厳しい。死者の数も全然比較にならない」と一蹴し「そんな舐めた言い方あるかって」と怒りを表した。

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