西村担当相「1日500人以下が宣言解除の目安」と基準示す

 西村経済担当相(兼新型コロナ対策担当相)は7日、政府が緊急事態宣言を1都3県に発令するのに先立ち、衆院議院運営委員会に出席し宣言内容について説明した。宣言解除の基準として「東京都で1日の新規感染者数500人以下」と示した。

ステージ3相当の数値を解除基準と説明

 西村担当相は、8日から発令される緊急事態宣言について、定められた手続きである国会での説明を行った。衆院議院運営委員会に出席した同氏は、宣言解除の基準について問われ「東京都で1日新規感染者数500人以下」と答えた。この数値は、政府が定めた感染状況のステータスのうち、ステージ3の基準である「1週間当たりの感染者数が10万人当たり25人を下回ること」と合致しており、改めて今回の目標が「ステージ4脱却」であることを示したことになる。

「8割おじさん」西浦教授は目標を「100人以下」に設定

 なお先ごろ、独自のシミュレーションを発表した京都大の西浦博教授(理論疫学)は、今回の緊急事態宣言の目標をステージ2の基準である「100人以下」に設定したうえで、今回の宣言下の施策内容では感染抑止の効果はあまり見込めず、感染者数は緩やかな上昇を示し続けるか、うまくいっても微減の傾向に止まるだけとの見方を示している。

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