松本哲哉教授 緊急事態宣言解除〝ステージ3目安〟に「自分で自分の首を絞める」

西村経済再生担当大臣

感染症学が専門の国際医療福祉大学感染症学講座主任教授・松本哲哉氏が7日、BS TBS「報道1930」に出演。西村康稔経済再生担当相が示した、緊急事態宣言解除の目安について疑問符を付けた。

西村大臣はこの日の衆参両院の議院運営委員会で、宣言の解除には、新規感染者数が東京都で1日当たり500人に減少するなど「ステージ3」の段階なるかどうかが目安との認識を表明している。

松本氏は「解除するならそれなりの基準は必要だとは思います。確かにステージ3相当とか、500人というのは妥当だとは思います」とした上で「ただ、これを本当に実現するのはかなり至難の業」と続けた。

この日の東京の新規感染者は2447人で、500人を目指すには約5分の1まで減らす必要がある。松本氏は「もし、こういうことを言ってしまったとすると、逆にこれに縛られてかなり長い期間、緊急事態宣言を解除できないまま、ずっと続けないといけないことになる。そういう意味では自分で自分の首を絞めるような(発言)」と危惧。

重ねて「基準は大事だと思います」としながらも「逆に言えば、これはほんとに言って大丈夫なのかな?という気がします」と警鐘を鳴らした。

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