【初場所】小結御嶽海が心境告白 出稽古できず「始まってみないとわからない」

大相撲初場所(10日、東京・両国国技館)を前に小結御嶽海(28=出羽海)が8日に電話取材に応じ、新型コロナウイルス禍での調整の難しさを改めて語った。

出稽古に行けない中、稽古は部屋の若い衆としかできない状況。今の状態については「あまり言えない。正直、始まってみないとわからない」と話すにとどめた。若い衆とは力の差がありすぎ、自ら攻めるとあっという間に勝負がついてしまうため「攻めさせて長い相撲を取る感じにしている」と工夫してスタミナ面の鍛錬に励んでいる。

横綱白鵬(35=宮城野)が感染し、荒汐部屋でもクラスターが発生。1都3県に緊急事態宣言が発令され、角界にも新型コロナの猛威が吹き荒れている中で、日本相撲協会はこの日、協会員すべてにPCR検査を実施し、御嶽海も検査キットを提出した。「ドキドキしますね。接触はしてないものの、(陽性に)なってたら今までやってきたことが意味ないな」と心境を明かした。

昨年12月25日に28歳になった。「もう気づいたら28。入門して6年、むちゃくちゃ早かったと思う。ぐずぐずしていられない年になったので、しっかり目標を持ってやっていきたい」と語り、「優勝して大関に上がりたいというのはありますけど、安定した2桁(勝利)を、というのが自分の中での目標かな」と大目標に向けて、まずは10勝以上という具体的な数字を掲げた。

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