ジョニー・デップからの和解金7億円「全部寄付」公言のアンバー・ハード 口先だけだった!?

アンバー・ハード(ロイター)

米俳優ジョニー・デップ(57)との離婚で2016年に得た和解金700万ドル(約7億2700万円)全てを慈善事業に寄付すると公言していた同女優アンバー・ハード(34)が、実際はほとんど実行していなかったことが分かった。英紙デーリー・メール(電子版)が7日(日本時間8日)伝えた。

アンバーはこれまで、「ジョニーからのカネなんていらない」として、ロサンゼルス小児病院とNGO団体「アメリカ自由人権協会」に、それぞれ350万ドルずつ和解金を全額寄付すると吹聴してきた。

デップの弁護団は、アンバーが実際寄付したのか調査したところ、小児病院に贈られたのは10万ドル(約1030万円)のみで、約束していた金額をはるかに下回るものだった。

同病院は保険の有無や支払い能力にかかわらず病気の子供を受け入れることで知られ、主に募金で運営されている。

メール紙によると、デップから和解金を受け取った直後の16年8月、アンバーは代理人を通して10万ドルのチェックを添え、350万ドルを寄付することを明記した手紙を病院側に送った。

ところが、それ以降連絡がなかったことから、病院側は19年、約束通りの寄付が受けられるのかをアンバーに直接問い合わせた手紙のコピーを同紙は入手している。

一方、人権協会については寄付金を公開していないため不明だ。

ただ、同弁護団は小児病院の例からも「アンバーの慈善精神はただの見せかけだ」と一蹴し、これまでメディアインタビューで全額寄付について繰り返し語ったことは結局ウソだったと指摘した。

また、昨年ロンドンでの裁判では、そのことを事実として証言していたと明かした。

同裁判では英紙サンがデップを〝暴力夫〟などと報じたことをめぐり、デップは事実無根で名誉棄損だとして同紙を提訴。だが、裁判所は報道内容は「おおむね事実」と判断し、原告が敗訴した。

裁判にはアンバーもサン紙側の証人として出廷。「結婚中も私は経済的に自立しており、離婚和解金は全額チャリティーに寄付した」と証言していた。

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