延岡市 介護予防へ講座 認知症サポーターら助言

講師を招き、認知症予防のゲームを楽しんだ延岡市北浦町の高齢者ら

 延岡市は、高齢者の認知症予防や運動機能の改善などに向け、専門職がアドバイスする新たな介護予防事業を始めた。65歳以上が対象で、歯科衛生士による口腔(こうくう)機能向上や認知症サポーターによる運動などのプログラムを展開。自宅でもできる取り組みを紹介し、継続した活動を促す。
 これまでの介護予防の取り組みは、住民主体で100歳体操や地域サロンなどを展開していた。このため市が主体となり専門職の知識を生かそうと、新事業「ケアプリのべおか」を立ち上げた。免許を返納し会場に行けなかった人のため、バス停が近い場所を設定。2020年度は3カ所で、それぞれNPO法人などが市から委託を受けて週1回開催する。
 このうち同市北浦町の北浦保健福祉センターでは、NPO法人北浦お守り隊が実施。7日にあった1回目では、高齢者9人が講師に教わりながら、認知症予防のゲームや体操などを行った。喜多カツ子さん(78)は「すごく勉強になり、有意義な時間になった。家でもやってみたい」と楽しんでいた。
 同センターでは毎週火曜午前10時~11時半に開催。同法人理事長で北浦診療所所長の日高利昭さん(56)は「たくさんの人に来てもらい、介護予防の知識を広めていきたい」と話していた。
 このほか2カ所は長浜町3丁目のヘルストピア(毎週金曜)と、日の出町2丁目の会場(毎週木曜)を予定。いずれも参加無料で、参加者を募集している。市健康長寿のまちづくり課(電話)0982(22)7072。

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