中日・与田監督 〝遊撃勝負〟根尾にハッパ「京田と張り合って、打ち破る自覚持て!」

年賀式であいさつする中日・与田監督(代表撮影)

中日の与田剛監督(55)が若手の起用法について言及。遊撃レギュラー奪取を今季の目標に掲げている3年目の根尾昂内野手(20)については覚悟を求めた。

指揮官は8日、名古屋市内の球団事務所で行われた年賀式に出席。昨季3位で8年ぶりAクラス入りした成績を踏まえ、あいさつでは「チームは間違いなく底上げされている。強くなっている。今年もリーグ優勝が狙えるチーム状況にはなってきている」と10年ぶりリーグ優勝へ自信をのぞかせた。

その中で今季は若手を一軍で積極的に起用する方針を明かす。「ライバル争いをさせるために根尾であり、石川(昂)であり、そういった若い選手たちを二軍で準備させてきた。今年、よりチャンスを与えてこれから飛躍するように、地元を盛り上げるために、たくさんの方が球場に足を運んでいただけるように」という。

根尾と石川昂の名前を指揮官自らあえて出したことに「よくいろんなファンの声も耳に入ってはくるけども、やっぱり一軍でライバル争いをしていくための準備、ただ単に使えばいいというのは、それは無謀なこと。特に根尾の場合、2年間いろんなポジションを変更させるとかではなく、いろんなところの適性を見るためにやってきたことであって、そろそろ一本化していく時期に彼も入るかもしれませんから。そういう準備をしてきた中で一軍で使える目安がより強くなってきたんじゃないかなと。それを見極めるためのキャンプやオープン戦になる」と力説する。

今季は正遊撃手一本に絞って勝負をかけたい希望を口にする根尾に対して「京田と張り合って、本当に誰もが認めるような守備力も身に付けなければいけない。やっぱり京田の守備力は球界トップクラス。そこを打ち破るような自覚を持たないと。勝負するってことはそれだけの覚悟を持たなきゃいけない」とハッパを飛ばす。

その上で「遊撃がダメだから外野の練習をさせたわけではないので。外野の練習が遊撃に生きるっていうのはある。去年の二軍でもほとんど遊撃を守っているわけだから。それが一軍で普通に勝たなきゃいけない、そういう立ち位置までもう来ていると思うので、そういう期待はすごく持っている」。今年の根尾は覚悟を持ち、与田監督はもちろん、誰の目にも攻守で京田超えを果たすしかなさそうだ。

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