長崎県内43人コロナ感染 五島はフェーズ「2」に引き上げ

新型コロナウイルス感染者の入院状況(7日午後7時現在)

 県、長崎、佐世保両市は8日、新たに9市2町で計43人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は計956人。県は3人の感染が確認された五島医療圏について病床確保のフェーズを「1」から「2」に引き上げ、専用病床を10床に拡充した。
 長崎市ではクラスター(感染者集団)が発生していた施設のうち、井上病院で入院患者1人、店名非公表の飲食店関連で2人の感染が新たに分かり、感染者の合計はそれぞれ27人、10人となった。

8日発表の市町別感染者数(長崎県内)

 また浜屋百貨店は、同市が7日に発表した感染者の中に同店1階の勤務者が含まれていたと明らかにした。同店は職場を消毒し、1階は通常営業している。北松中央病院(佐世保市)は新たに患者2人の感染を公表。院内の感染者は計6人になった。
 県内では感染拡大に歯止めがかからず、長崎市を中心に医療体制が危機的状況にある。中村法道知事は9日からの3連休に向け、不要不急の外出や県外との往来を自粛するよう、県民に呼び掛けるメッセージを発表した。


© 株式会社長崎新聞社