レンタカーで周遊を 南島原、利用者に1000円分クーポン

レンタカーキャンペーンをPRする市職員=南島原市役所

 観光客が減る冬の閑散期に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で冷え込んでいる観光業を活性化しようと、長崎県南島原市は有馬キリシタン遺産記念館(南有馬町)に入館したレンタカー利用者に市内の飲食店や土産店で使える千円分のクーポン券を配布している。先着千台。
 同市は、世界文化遺産「原城跡」(南有馬町)や土石流被災家屋保存公園(深江町)、口之津歴史民俗資料館・海の資料館(口之津町)、トレッキングの九州オルレ南島原コース、イルカウォッチングなど魅力的な観光地がある。
 だが、同じ島原半島の島原、雲仙両市に比べて公共交通機関が貧弱で、周遊観光に適していない。車なら時間を気にせず気軽に観光地巡りができるため、レンタカー利用者の誘客キャンペーンを企画した。
 入館時にレンタカー貸渡証などの書類を提示し、同市の観光アンケートに回答することが条件。同館の入館料は大人300円、高校生200円、小・中学生150円。
 市観光振興課は「コロナ禍で宿泊客数(1~8月)は一昨年の約11万6千人から昨年は約3万4千人と激減した。公共交通機関の利用を控えている方もいると思うので、ぜひレンタカーで南島原を周遊しほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同課(電0957.73.6632)。

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