【大相撲初場所】新型コロナ拡大で〝打ち切り〟の可能性も 尾車事業部長明かす

土俵祭りに出席した八角理事長(左)の胸中は…

大相撲初場所(東京・両国国技館)の初日を翌日に控えた10日、日本相撲協会の尾車事業部長(63=元大関琴風)が、報道陣の取材に対応した。

この日までに親方、力士ら全協会員を対象に実施した新型コロナウイルスのPCR検査の結果が判明し、新たに幕内千代翔馬(29=九重)ら5人の力士が陽性となった。

相撲協会は陽性者と濃厚接触の可能性がある同部屋の力士全員を休場させる方針を決定。すでに感染が判明が判明している横綱白鵬(35=宮城野)を含め、コロナ関連により4部屋で計65人(十両以上の関取15人)の力士が大量休場する事態となった。

尾車部長は「昨日(8日)の理事会で『(検査結果で陽性者が)多い時は開催中止も含めて(八角)理事長(57=元横綱北勝海)に任せていいですか』ということで了承を得ていた。もっと広がっていれば開催中止もあり得た」と明かした。

その上で、初場所開催中に感染が拡大した場合の打ち切りなどの可能性についても言及。「もちろん、理事長の頭の中には、それも含めてあると思います」と話した。

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