井上真央「何とか見てもらいたいなと、すごく思った」「忘れられない作品になった」 映画「大コメ騒動」イベント

映画「大コメ騒動」の公開御礼イベントが9日に都内で開催され、主演の井上真央が登壇。作品への思いなどについて語った。

主演の井上は、「今日の舞台挨拶が中止になって残念に思いますが、このような場を設けていただけて、思いがけずYouTubeデビューもできるので、今日は楽しんでいけたらと思います」と、当初予定されていた観客の前での舞台あいさつが変更になったことに触れつつ、前向きにあいさつ。登壇した本木監督がエンタメ界の厳しい状況に不安を抱いている様子に、「”負けんまい”ですよ!」と富山弁で励ましの言葉をかけた。

作品について井上は、「何とか見てもらいたいなと、すごく思った作品」「自分にとって忘れられない作品になった」と述べ、「観終えた後、庶民の底力というか、“時代は繰り返されるんだ”ということが、あるんだなと思った。そのたびに、引っ張っていくリーダーがいると思うけれど、そういう大変な時に、名の無い人たちの頑張ろうとする力が大きく変えていくのだろうなと思う。この時代に勇気を与えられるような作品になっていると思います」と、今を生きる人々を勇気づける力を持つ作品であることを語った。

最後に井上は、「こういう大変な状況が続くと、出口のないトンネルにいる気分になることもありますが、そこに一筋射す光に、映画や娯楽というものがなればいいと思うし、そう信じて、私も頑張っていきたいと思う。安全第一だけれど、頑張りすぎず、“もう我慢できん!”と思ったら、この映画を思い出してほしいです。映画館は開いてますので!」と、熱い気持ちで日本中にエールを送った。

イベントには井上のほか、室井滋、鈴木砂羽、本木克英監督が登壇した。当初は観客の前での舞台あいさつが予定されていたが、新型コロナウィルスが感染拡大している状況を鑑み、一般客を入れない形でのイベントに変更となった。

「大コメ騒動」は、1918(大正7)年に富山県の貧しい漁師町で実際に起こった「米騒動」を題材にした作品。日本の女性が初めて起こした市民運動ともいわれる出来事で、活躍したおかか(女房)たちにスポットを当てたエンターテイメント作品となっている。主人公の松浦いとを演じるのは、「八日目の蝉」で日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞した井上真央。室井滋、立川志の輔、西村まさ彦、柴田理恵らの富山出身者が脇を固め、同じく富山県出身の本木克英さんが監督を務めている。

「大コメ騒動」
全国公開中
配給:ラビットハウス、エレファントハウス
©︎2021「大コメ騒動」製作委員会

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