新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、神奈川県内で10日、新たに3人の死亡と10歳未満～90代の男女729人の感染が確認された。1日当たりの新規感染者数が500人を上回るのは6日連続。444人が感染経路不明という。
死亡が報告されたのは、横浜市で90代男性、相模原で100歳以上の女性、横須賀市で90代男性。同市によると、男性は横浜在住で、7日の死亡後に神奈川剖検センター（横須賀市）の検査で感染が判明した。
横浜市では、職員4人が感染した市内の有料老人ホームで利用者1人の陽性が明らかになり、市がクラスター（感染者集団）と認定した。平塚保健福祉事務所管内の医療機関でも20～90代の患者4人を含む計8人の感染が判明、感染者は計9人となり、県はクラスターと認定した。
すでにクラスターが起きている施設でも、新たな感染が相次いだ。横浜市の介護老人保健施設では、利用者12人の感染が判明し感染者は計46人に。元気会横浜病院（同市緑区）でも職員2人が陽性となり、計88人になった。相模原市南区の高齢者グループホームでは60代女性職員1人の陽性が報告され、計25人になった。
一方、県は9日に陽性者として発表した20代男性について、茅ケ崎市保健所の所管だったとして1減の198人に訂正。相模原市も同日の感染者を1人取り下げ、53人とした。過去最多だった9日の新規感染者数は、2減の997人となった。
