2020年8月にデビューしたトヨタ ヤリスクロスは売れに売れている超人気車種だ。発売から4ヶ月あまり経過したため、街中でよく見かける人も多いハズ。今回はあえて車内、それもラゲッジルームにフォーカスしてその実力を見ていきたい。さらにヤリスクロスで車中泊はできるのか? と気になるポイントも!
ヤリスベースのちょうどいいサイズ
本題に入り前にヤリスクロスの概要をおさらい。
ヤリスクロスは今もっともアツい市場となったコンパクトSUVで、2020年2月に登場したコンパクトカーのヤリスをベースに開発されたモデルだ。
3サイズは全長4180mm×全幅1765mm×全高1560mmと比較的コンパクト。トヨタのSUVラインアップでいえばライズよりも大きくC-HRよりも少し小さいという、絶妙なポジションに位置する。
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運転席まわりはヤリスとほぼ一緒
車内に目を映すと、ベースのヤリスと基本デザインは同じで必要十分という印象だ。助手席前のデザインやシートヒータースイッチ、さらにUSBポートの位置やメーターデザインが異なる程度の差である。
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アレンジ次第で超広い! 車中泊に嬉しい装備も
全長4m前後のクルマというとラゲッジルームが狭いクルマが多いなか、ヤリスクロスの荷室容量は390リットルとかなり広い。具体的には、フルサイズのゴルフバッグ2つ、A型ベビーカーなど余裕で飲み込むほどのスペースを確保しているのだ。
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早速本題の車中泊の可否を見ていこう。上の写真は5人乗車した場合の数値だが、荷室長は820mmのため、当然のことながらシートアレンジをしなければ大人は乗れない。
実際にシートアレンジをしてリヤシートを倒せば荷室長は1740mmに拡大し、身長170cm程度の方ならまっすぐ寝られる計算になる。身長175cmの筆者が試してみると、体を斜めにすれば寝られるかな? といった具合である。
ハイブリッドモデルを選べばラゲッジルーム側面に100V・1500WのAC電源がオプションで設置できるため、炊飯器や電子ケトルなどの電化製品も使用可能なのも、車中泊ユーザーにとっては嬉しいポイントだ。
全長約4メーター程度の小さなボディにもかかわらず、アレンジ次第では大人も寝れてしまうほど広いヤリスクロスのラゲッジルーム。さらにハイブリッドモデルであれば電化製品も使えるとあらば鬼に金棒。車中泊ユーザーに是非一度実物を見て検討して欲しい一台だ。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】