【高校サッカー】「自分の日だなと感じていた」山梨学院の守護神・熊倉匠が〝予言〟成就

山梨学院イレブン(高体連記録部提供)

山梨学院の主将でGK熊倉匠(3年)がチームに栄冠をもたらした。

全国高校サッカー選手権の決勝(11日、埼玉スタジアム)で山梨学院(山梨)は青森山田(青森)と対戦。2―2からの延長戦でも決着がつかず、もつれ込んだPK戦を4―2で制し、11大会ぶり2度目の優勝を果たした。

「外してもいいぞ、俺がいるからな」。熊倉の絶対的な自信に円陣を組んでいた山梨学院イレブンも思わず笑顔。主将の頼れるひと言が重苦しい雰囲気を一変させた。

山梨学院にとっては、3回戦の藤枝明誠戦(静岡)、準決勝の帝京長岡戦(新潟)に続くPK戦。いずれも熊倉が攻守を見せていたことから「今大会、PK戦がこれで3回目で自信があった。PK戦になったら止めてやると思っていたので、PK戦になって、今日は自分の日だなと感じていた」と思っていたという。

その言葉通り、中学時代(FC東京U―15深川)のチームメイトで青森山田の2人目・MF安斎颯馬(3年)のキックを見事にストップ。「最後の最後まで我慢して、どっちに蹴るかなと見ていて、体の向きでこっちかなと思ったら当たった」と好セーブで流れを引き寄せ、日本一の座を勝ち取った。

かつてサッカーノートに「青森山田に勝って日本一になる」と記していた守護神が見事に有言実行を成し遂げた。

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